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2007.10.08

彼岸花

前に松戸市は小金の鹿島神社に彼岸花が咲いていたことを、「古城の丘にたちて」外伝のほうに書いた。それは9月26日であったのだが、そのころ既に萎れている花も多かったようだ。

<小金の鹿島神社の彼岸花>

Kajimajinnjya

東京での短期の仕事を終えて、10月から愛知に帰ってくると、まだ彼岸花がかなり咲いている。萎れてしまったのもあるが、東京近辺より愛知のほうが時期が遅いのだろうか。

岩滑の矢勝川の土手には、たくさんの彼岸花が植えられていて、前の日曜日に行くと川沿いを散歩したり写真を撮っている人が大勢いた。

<矢勝川の彼岸花>

Yakachigawa3

Yakachigawa1

Yakachigawa2

岩滑でこれだけ彼岸花が矢勝川の土手に咲いているのは、新美南吉が歩いた岩滑の矢勝川の土手に彼岸花を植えて彩ろうと、市民の手で植えられたという。1990年、新美南吉を愛する地元の人たちから、「南吉がよく散策した矢勝川の堤をキャンバスに、彼岸花で真っ赤な風景を描こう」という発案がだされ、その運動が半田市と新美南吉顕彰会を巻き込んで広がった結果である。

彼岸花は、秋の彼岸のころに咲くから彼岸花。だいたい、川の土手とか、田んぼのあぜ、お寺の横の路地や墓地などに咲いていて、不思議に心象風景に残る。別名を曼珠沙華というが、これは梵語で「天上の花」を意味するそうだ。

「赤い花なら曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る 濡れて泣いてる じゃがたらお春」という歌もあった。

しかし、黄色い彼岸花もある。これは、鍾馗水仙という。キツネノカミソリというのも、この仲間か。半田の石川橋の近くの土手には、黄色い花と赤い花が混じって咲いていた。

<鍾馗水仙>

Shoukizuisen

ところで、彼岸花には毒性がある。それで、田の畦や墓地などに植えられて、小動物などが荒らさないようにしたため、今もそういう場所に生えているわけだ。

なお、小生、田舎で彼岸花は寺に隣接する墓地や土手などに咲いているのを見知っていたが、言ってみれば雑草であり、生えている場所柄、ソウシキバナ、ユーレイバナというような名前で呼ばれていたように記憶している。ハカバナとも言ったかな。とにかく大人では、縁起が悪いと忌み嫌っているような人がいた。昔は毒性を利用して蝿取りに使ったのか、蝿取り花(この呼び方は群馬だけらしい)という呼び方もあるようだ。だから、子供のころは彼岸花があまり好きではなかった。

しかし、20年くらい前に、鎌倉のやぐらの傍に彼岸花が咲いている様子を見て、なんとなく心惹かれるようになった。それは、のどかでもあり、世の無常を語っているようでもある。

<密生する彼岸花>

Higannbanakakudai 

本当はきれいな花であり、曼珠沙華というくらいだから、もっと見直されるべきと思う。

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