芦屋から有馬へ
先日、仕事で有馬へ行った。別に温泉につかりにいったのではない。仕事の検討会の合宿に適した、あいている会社の保養所がそこしかなかったためである。かつて住んでいた芦屋に前泊し、朝バスに乗って有馬まで。およそ30分強でつく。
しかし、あまりにも最近来ていないので、途中の景色がはじめて見るような気がしてならなかった。JR芦屋の駅前から阪急バスにのり、芦屋川駅まで行くと、あとは登る一方である。それにしても、住んでいるころには、ライト邸などの有名な建物や観光名所には興味がなく、谷崎潤一郎記念館に何度か行ったきりであった。
そのライト邸などの脇をおかまいなしにバスは登っていくが、つづら折の山道はバスも登りづらかろうと思う。しばらく行くと、芦屋市の奥池という地域になり、ここで大半の乗客は降りてしまう。バスで芦屋市街から有馬まで行こうという人は、一部の地元の人しかいないのである。
<有馬までのバスの窓から>
途中、芦有道路の「展望台」バス停付近では、わざとバスが速度を落としてくれる。バスに乗った状態で、下界を見ることができるようにとの配慮である。ちなみに、この芦有道路は芦屋と有馬を結ぶ道路という意味で、「ろゆう」道路と読むが、小生それを芦屋有料道路と思い、「あしゆう」道路と言っていて、かみさんから馬鹿にされた。
<展望台>
<展望台付近の大阪湾をのぞむ景色>
もうあまり、このあたりも来ることがなくなるだろう。思えば、芦屋も良いところだったのだが、ほとんど小生にとっては、良いことがないまま、当地を離れることになった。それを再訪するのは、自分の意思ではなく、会社の用事があったからである。
有馬について、有馬グランドホテルにご飯だけ食べに行った。一人とぼとぼ歩いてきた小生をホテルの人が出迎えてくれたが、宿泊ではない旨を告げても、丁寧な応対であった(この人は帰りにも覚えていてくれてバスでおくると言ってくれたが、行き先があまりに近いのでそれは辞退した)。さすがに、ご飯はうまかったし、庭をぶらぶらしてようやく、有馬に来たという感じがした。このホテルの庭には噴水が2つあり、その展望台から、有馬の山が色づいているのが見晴らせた。
<有馬グランドホテルの庭からの景色>
その後は結局1日半会社施設に缶詰となり、夜まで検討会は続いた。そして、合宿が終わると、最寄の神戸電鉄有馬温泉駅から急ぎ知多半島に戻ったのであった。
<有馬温泉駅付近の噴水>
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